まず朝鮮族って何なんだ?と言う人が多いと思いますので、
簡単に説明したいと思います。

朝鮮族(ちょうせんぞく、조선족)は、中国の民族識別工作に由来し、少数民族の一つと定義されている。

中国の国籍を所有し、かつ中国戸籍法に基づく戸籍上の民族欄に”朝鮮”と記載(登記)されていることが朝鮮族と見なす条件である。
したがって、中国 に居住する朝鮮民族で、永住権を所有していても中国の国籍を持っていない者、
あるいは戸籍上の民族欄に”朝鮮”と記載されていない者は朝鮮族とは定義され ない。

中国以外の国や地域では、朝鮮民族でありながら中国国籍所有者であることを明確にするために、
朝鮮族を中国朝鮮族又は韓国系中国人/朝鮮系中国人(한국계 중국인/조선계 중국인)とも呼ばれる。

中国では、地方政府の戸籍資料、公式メディア、学術論文等に使用される民族の称呼に関して、
非正規表現の一文字略称を用いることが実務的に許可される。
その場合、「維」でウィグル族、「蒙」でモンゴル族を表すように、「朝」で朝鮮族を表現する。

朝鮮族の出身地
20世紀初頭には、満洲地区の朝鮮人はほぼ10万人いたと推定される。
日本が朝鮮を併合して、満洲を勢力下に置き、五族協和を押し進めた20世紀の前半に、
朝鮮総督府の政策で、朝鮮半島の北部の朝鮮八道でいう咸鏡道・平安道の朝鮮人を現在の中国の吉林省へ送り、
南東部の慶尚道の朝鮮人を黒龍江省へ、南西部の全羅道の朝鮮人を遼寧省へ送り、
それぞれの地域で約20万人、合計で約60万人の朝鮮人が移住したといわれている。
在満洲朝鮮人の大部分は水田開拓・稲作に従事したが、製鉄所・炭坑などで働く人たちもいた。

朝鮮の独立とともに多くは帰国したが、満洲に残留した者も多く、
その子孫が現在の中国東北部の朝鮮族の主体となっている。
現在も朝鮮族が多く住む黒竜江省のハルビン市、チチハル市、ジャムス市、吉林省も延辺朝鮮族自治州、
吉林市、遼寧省の瀋陽市、鞍山市など、各地での朝鮮族の朝鮮語方言(中国朝鮮語)や、
食習慣・日常習慣は上の述べた朝鮮半島の出身地の方言・習慣を色濃く反映している。

 朝鮮族の教育
朝鮮族の教育レベルは中国平均より高く、漢族を含む人口100万人以上の各民族の中で群を抜いている。
朝鮮族は居住地や家族環境によって主に使う言語が異なるが、基本的には中国語・朝鮮語両方を学んでいる。
また日本語が朝鮮語と一定の類似性があるため、日本文化に親近感を抱き、中学・高校でも英語より日本語を学ぶ朝鮮族が少なくない。
努力すれば比較的容易にトライリンガル(日・韓・中3か国語)になれるため、
朝鮮族は北東アジアにおいて活躍できる場所の選択肢が多い。
例えば、語学力を生かして日本・韓国に留学することや、韓国・日本企業に就職することがよくある。

=Wikipedia引用=